2006-01-01から1年間の記事一覧
冥王星の方角,地球から60億キロ離れた彼方から,太陽系を目指して,ひたと迫り来る途方もなく巨大な飛行物体。それは,一羽の鳥だった!
世はなべて車優先の時代。何よりもまず,車の円滑な運行に全力を注がなければならない。
「まあ,とにかく,一か八かやってみて,悔いはありません。危険は予測されましたが,論点は証明しました。なにはともあれ,やるだけの値打ちはあった,といまでも思っています。どう思われますか?」
ラファティ氏が描くところのカミロイ人。地球人よりはるかにすぐれた能力をもつ連中であるが,割合,真面目に,調査研究に訪れる地球人をもてなしてくれるものの,わが地球人とのギャップの激しさが何とも皮肉な笑いを呼ぶ作品であります。
バイオテクノロジーを応用した人体能力強化,それが及ぼす影響については全てが明らかになっているわけではない。未知の危険も伴うが,それに命を賭ける人々もいた。
御者座星系の惑星エスザア。ここには,エスザアンというヒューマノイド種がおり,彼らのうちにフレニと呼ばれる奥地遊牧民族がいた。
近未来,世界は,NAFTA(北米経済連合),EU,アジア協力圏の3極が南と呼ばれる第三世界と覇権争いを行っていた。スパイダー・ピートとカトリンコは,軍事スパイとして,タクラマカン砂漠にあるとされる秘密軍事基地を探る指令を受け,潜入。
目を付けた惑星の原住民を,大気を除去する装置により,追っ払ってしまうという荒っぽい方法で宇宙への殖民を広げる人類。そんなやり方に抵抗し,「こんな連中にわが星を好きにされてなるものか」と自爆装置を仕込んで退去する原住民もおり,植民には危険い…
とある駅の改札に,いつものように回数券を求めにきた旅客。行き先は「メイコン・ハイツ」?…そんな駅は,聞いたこともない。
他人の心を読むことのできる少女サラ=ジェーン。 そんな彼女の思念を受け入れてくれる“受信者”は誰もいない,たった一人の男マイケルを除いては。 特殊な能力を有するがため,心底孤独だったサラ=ジェーンは,ようやく見つけた“受信者”にすがりつく。 ただし…
アメリカSF界の長老,ジャック・ウィリアムスンが,11月10日にお亡くなりになったそうであります。享年98歳の大往生ということです。 「宇宙軍団」,「航時軍団」等,名前は知っていても,読んだことがありません。 短編も,わずかに2編だけ。 ハチ…
彫刻家のハルヴォーセンは,その日の食事にも事欠く生活を強いられていた。世の中が,芸術たるものの価値をわからなくなりつつあったのである。 彼の仕事を奪った一番の原因は,S.P.G―要求された効果を出すために,構成を計算し,画像を修正する電子回…
マーテルは怒っていた。血液を調節して怒りを引かせようともしなかった。 ただならぬ雰囲気から始まるこの作品は,《人類補完機構》の作品群の実質的デビュー作である。 深宇宙へと乗り出した人類。 だが,虚空の苦痛に耐えることはできなかった。 宇宙船を…
われわれの歴史のある時点で,地球は平らだった!
人は見かけで判断するというが,これは他人がその人をどう思うかという問題。 では,“他人の顔”を移植された人間の人格は,その顔の影響下におかれてしまうのであろうか?
十六丁目に最寄りの角の公衆電話が鳴りっぱなしで,鳴りやもうとしなかった。とうとうわたしは受話器をとって,いった。 「もしもし,お母さん?」 「ジャネット?あんたなの?」 わたしの母には公衆電話にかけて,わたしをつかまえるというこの摩訶不思議な…
スー・リンは,机に置いた両手の親指を軽く触れ合わせ,他の4本の指は,なにかをかかえているように大きく曲がっている―そのなにかとは,両手の指先がつかないほど大きく,指がほとんど直角に曲がるくらい四角ばったものだ。 教師である主人公は,スー・リ…
ロサンゼルスのダウンタウンで発生した連続殺人事件。 血の海と化している殺人現場。 マロリー探偵は,相棒のハリーが惨殺されたことから,事件を洗いはじめる。一連の殺人の周辺に,アンドルー・デトワイラーという青年が浮かぶが,彼にはアリバイがある。 …
これは,クラークのというか,SF短編の中でも定番中の定番という言わずもがなの作品です。数多のアンソロジーに載り、「SFマガジン」では、創刊号を飾り、400号記念号、作者追悼号と再録されています。 いまさら,筋を紹介するまでもありませんが,ノヴ…
外星人,特に彼の主人であるグルームブリッジ星人の全般的な戦略と目的は,ウェイン・ゴールデンという名の被購入者にはよくわからなかった。彼らがなにをしたかを理解するのは,むずかしくない。外星人が地球人と光速無線通信をうちたて,地球で彼らの業務…
この一作で判断するわけではないのですが,あんまり肌に合う作風じゃ,あー,ないかもねえ。
臓器売買事件、過去の移植も調査へ 患者同意書なし(朝日新聞) - goo ニュース 今回は,臓器移植に関するSF短編(というか,詩かもしれない)です。 タイトルもダイレクトに,「適合する臓器提供者を求めて」(Seeking a Suitable Donor) シュールな味わい…
スーパーマン症候群は,全く手にあまる状態となりつつあった。 フェリックス・ファンク医師の勤める病院だけでも,すでに758もの症例が現れている。 なぜか? それは,世界がクラーク・ケントに満ち溢れているからである。 おとなしくて,人当たりのよい…
無名のまま,貧窮の中で亡くなった伝説の画家,ファン・ドールン。 彼の創造した肖像画や風景画は,従来の絵とはあまりにもかけはなれており,あまりにも革新的であった。 そのため,彼の生きた時代の人々,評論家にさえ認められず,その挫折がノイローゼを…
今日で,ブログ開設から丁度一年立ちました。 最初の記事が,ローレンス・ワット-エヴァンズの「ぼくがハリーズ・バーガー・ショップをやめたいきさつ」でしたので,その続編を紹介します。 ハリー爺さんは,あの少年が,行き先も告げない旅に出てからも,相…
宇宙からの侵略者のため,生態圏が根本的に破壊され,修復が困難になった地球。 人類は,遺伝子操作により,異質の環境に新しい人類を適応させるべく,必死の努力を重ね,新しい形態の人類をつくりだした。 そのモデルとなったのは,“ウィルス”であった。 こ…
ぼくのような人間は,世界のどの主要天文台にもいる。いわば従僕さ。華々しい出来事のわきにいて,コーヒーを運ぶ役目だよ。
毟り取ろう―テーブルの向こうの夫婦を一寸刻みにして,プライバシーを奪い,その屈辱を思うさまもてあそんでやろう。
自分はほんとうは“違う人たち”の仲間なのだとは,心のうちでさえ認めたことはない。いつかは彼らの手がのびて自分をこの世界から救いあげ,満足のいく人生を歩ませてくれる,とそこまで自惚れたことはない。だが,彼がその短い人生で育んできたものは,すべ…
勤務時間の少なくとも80%をクロスワード・パズルに費やすジョン・クレイマー少尉。 昇進や受賞とは無縁の軍歴を重ねるはずであった彼のもとに,突然,グロート中将なる高官から呼び出しを受ける。 中将は,秘密裏の大掛かりな陽動作戦の責任者で,この大…