ブライアン・W・オールディス

不可視配給株式会社~ブライアン・w・オールディス⑤

「で、このひとの目的というのは?」ドアに向かいながら、皺だらけの男は軽い笑い声をあげた。必ずしも愉快そうではない、かといって、必ずしも非情とは言えぬ笑い声だった。「わかりきってるじゃないですか、そのポット二つを護ることですよ。おやすみ、ご…

見せかけの生命~ブライアン・W・オールディス④

いまもあそこで二つの映像は,果てしない会話をつづけているかもしれない。電池のなくなるまで。そのとき,はじめて二つのしゃべる顔は,恵み深い無の中に沈み込み,去っていくだろう。音声は絶え,映像は消え,静寂が残る。

別れのジェスチュア~ブライアン・W・オールディス③

目を付けた惑星の原住民を,大気を除去する装置により,追っ払ってしまうという荒っぽい方法で宇宙への殖民を広げる人類。そんなやり方に抵抗し,「こんな連中にわが星を好きにされてなるものか」と自爆装置を仕込んで退去する原住民もおり,植民には危険い…

リトル・ボーイ再び~ブライアン・W・オールディス②

とんでもなく不謹慎な作品として,知る人ぞ知る怪作であります。とりわけ,日本人にとっては,極めて不愉快なものですな。

終わりなき午後~ブライアン・オールディス①

遥かな未来,月の引力により,自転が止まった地球は,植物の支配する世界となっていた。陸地は,結合し巨大化したベンガル・ボダイジュが覆いつくし,奇怪な数限りない寄生植物,捕食植物が,跳梁する。樹上には,さらに驚くべき世界が広がる。ツナワタリと…