バリントン・J・ベイリー
昨年に並んで、今年も観測史上最も暑い夏となりましたが、9月に入れば少しはしのぎやすくなるでしょうか。 晩夏の時期になると読み返したくなる作品の一つが、バリントン・J・ベイリーの本作品です。 実は、いわゆるベイリーらしさがないといってもよい作…
「彼はジョイスティックに手をのばした。まず右へ、ついで上へスティックを動かすと、未来飛行船がガクンとかたむき、急角度で上昇した。 つぎの瞬間、デ・クルイフがシートベルトを外しにかかった。立ち上がると同時にアンビリカルコードを引き抜く。それか…
リムってやつは,ちょっと温度をみたいとばかり地獄の釜にも平気で首をつっこむような人間だ。 これはまあ,あほらしい設定にがっぷり四つに組むベイリー先生そのものではありませんか。 リムさんは,太陽系でもトップクラスの物理学者というのに,素行不良…
ほら,あれが“知識の蜜蜂”の巣だ。あそこで“経験の蜜”が作られるのだ。
この作品は,相当,奇想天外なストーリーです。 宇宙が縮小しはじめ,物質世界が凝縮されていくことを知った人類は,なんとか自足できるレベルの都市自体をドームで囲い,可能な限りの強力な推進装置を設置して,縮みゆく宇宙の壁を突破しようと試みたのです…