会計士も大変だ

 カネボウ粉飾決算への公認会計士の関与が世間を騒がせているが,毎日新聞の記事で,カネボウの旧経営陣が東京地検特捜部の調べに「監査報酬に一億円も払っているんだから,こちらの意向を聞くのは当然だ」との供述があったとのことだ。 企業の本音を現していて興味深かった。
 公認会計士協会は,公認会計士は,証券市場の番人としての重大な使命を有しているが,その使命を果たすべきは投資家等を含む利害関係者であって被監査会社ではないよという,会員各位へのメッセージを発表しているが,建前と現実とのギャップは,業界を知らない私でもおおよそ推察される。
 逮捕された会計士が,過去のしがらみとクライアントを失いたくないという気持ちがあったことは間違いなかろう。まあ,監査法人だからといって商売を度外視せよとはいえないですわな。
 今回の事件は,企業と監査人との関係を再認識させる意味で,公認会計士側にとっては,かえってよかったんではないかと感じる。
 危ないことには,「今後,カネボウみたいなことになりますよ」といえるからね。そないに簡単に割り切れるものではないかもしれないが。